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ビジネスフォン(PBX)とクラウドPBXの仕組みを比較!

ビジネスフォン(PBX)とクラウドPBXの仕組みを比較!

この記事のもくじ

クラウドPBXとはインターネット上の空間にビジネスフォンでおなじみの主装置(PBX)を設置しているようなイメージのサービスになります。

よってオフィスの中には主装置(PBX)は設置されず、インターネット環境さえ整っていれば電話配線工事も不要です。

SIPフォン(ビジネスフォンにLANケーブルをつなげるタイプ)やパソコンやスマホなどがビジネスフォンのように利用できるサービスなのです。

「クラウド」という言葉を近年耳にすることが増えています。

実際にさまざまなクラウドサービスを利用している企業は下記の総務省の調査したデータを見てみると大幅に上昇していることが確認できると思います。
総務省「平成30年版 情報通信白書のポイント」より)
(引用:総務省「平成30年版 情報通信白書のポイント」より)
クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は2017年時点で56.9%、前年の46.9%から大幅に伸びています。

クラウド‘PBXも近年伸びてきているクラウドサービスの一つです。

そんなクラウドPBXの仕組みやどのようなネットワーク構成で利用できるのか、上記の案内だけではいまいちピンとこない方もいるのではないでしょうか。

そんな方に、ここからはクラウドPBXの仕組みと一般的なネットワーク構成を構成図とともにさらに分かりやすくご紹介いたします。

クラウドPBXの仕組みを解説

クラウドPBXの仕組みの説明の前に、一般的に利用されているビジネスフォンの仕組みが分かっていないとクラウドPBXの仕組みも理解が難しいことがあるので、簡単に一般的なビジネスフォンの仕組みを紹介します。

一般的なビジネスフォンの仕組み

一般的なビジネスフォンは、「主装置(PBX)+電話機」がセットになったものがビジネスフォンになり、電話機だけ用意しても使えません。

主装置(PBX)を社内に設置したあと電話線の配線工事を行い、各電話機に接続して初めて利用できます。

主装置およびPBXとは

主装置およびPBXとは「構内交換機」になり、外線の発着信、内線同士の接続など電話を制御する役割を果たす機器になります。

(NTT局内にある電話交換機を小型化したようなものです。)

このように、一般的なビジネスフォンは社内に主装置(PBX)を設置し、電話機との接続には専門業者による配線工事が必要になります。

ここまで先に一般的なビジネスフォンの仕組みを説明しましたが、それを踏まえてクラウドPBXの仕組みが一般的なビジネスフォンとどう違うのかご説明いたします。

クラウドPBXの仕組み

クラウドPBXの仕組みの前に、「クラウド」とは何か簡単にご紹介しておきます。

クラウドは「Cloud Computing(クラウド・コンピューティング)」の略語です。

クラウドの仕組みを簡単に説明すると、インターネット上に空間(サーバーなど)が存在し、そこにアクセスすることでさまざまなサービスが利用できるほか、画像やデータが保存できるようなサービスの総称になります。

では本題に入れますが、最初に一般的なビジネスフォンとクラウドPBXとの違いをご覧ください。

◇ビジネスフォンとクラウドPBXの仕組みの違い

ビジネスフォン クラウドPBX
社内に主装置(PBX)の設置 必要 不要
利用できる電話機 主装置(PBX)と

同一メーカー・機種の電話機

・SIPフォン

・ソフトフォン

・スマートフォン

配線方法 電話線(モジュラーケーブル) LANケーブル
配線工事 必要

(工事担当者の有資格者)

不要

(LANケーブル配線に資格は不要)

それぞれ詳しく確認していきましょう。

社内に主装置(PBX)の設置

まず一般的なビジネスフォンを利用するためには、社内に主装置(PBX)を設置しなければなりません。

それがクラウドPBXは、サービス提供会社のクラウド上(サーバー)に主装置(PBX)の機能を構築するので、主装置(PBX)の設置が不要になります。

ユーザーはインターネット経由でサービス提供会社のサーバーに接続すれば通話やデータ通信ができるのです。

利用できる電話機

一般的なビジネスフォンは主装置(PBX)と同一メーカー同一機種の電話機のみが利用でき、主装置(PBX)と電話機はセット購入します。

一方クラウドPBXは、以下の3種類の端末が利用できるのです。

詳細
SIPフォン(IP電話機) SIPフォンはIP電話機の一種で、ビジネスフォンにLANケーブルを接続する電話機です。
ソフトフォン(PC) ソフトフォンは、パソコンに専用ソフトウェアをインストールすることで、インターネットを利用してパソコンで通話ができる通話システムです。
スマートフォン クラウドPBXの専用アプリをスマートフォンにインストールするだけでビジネスフォンに。

インターネット(3G・LTE・Wi-Fi)環境が整っている場所なら外出先でも外線・内線通話が可能。

電話機に関しては『クラウドPBX型ビジネスフォンで使える電話機は3種類!(内部リンク)』で3種類の端末を詳しく紹介しているので是非ご覧ください。

配線方式および配線工事

一般的なビジネスフォンはモジュラーケーブルと呼ばれる電話線で主装置(PBX)と接続します。

一方クラウドPBXで固定電話のSIPフォンを利用する場合、インターネットで通話を行うのでLANケーブルで接続します。
(パソコンやスマートフォンは社内にWi-Fi環境があれば、LANケーブルの配線は不要です。)

それに伴い、ビジネスフォンで電話線を配線する場合、「工事担当者」という資格の有資格者しか配線に従事できないため、基本は専門の電話工事業者に依頼しなければなりません。

それがクラウドPBXでSIPフォンを利用する場合は、LANケーブルの配線には資格が必要ないため社内で配線が行えます。つまり電話工事業者による配線工事も必要なくなるのです。

以上のように、ビジネスフォンとクラウドPBXを比較したとき、クラウドPBXは主装置(PBX)の設置および配線工事も不要になるため、初期費用を大幅に削減できるのです。また、スマートフォンも容易に内線化できるので、利便性が向上し社内の業務効率化にも繋がります。

より詳しい仕組みの説明は『クラウドPBXとは?仕組み(PBXとの違い)やできることを解説(内部リンク)』の中で紹介しているので是非ご覧ください。

クラウドPBXの一般的なネットワーク構成図のご紹介

前項では一般的なビジネスフォンと比較しながらクラウドPBXの仕組みをご紹介しましたが、言葉だけでは仕組みはわかりませんよね。

そこで、一般的なクラウドPBXのネットワーク構成例として、NTT東日本・NTT西日本で提供する「ひかりクラウドPBX」の構成図を見ながら仕組みや構成を確認してみましょう。

クラウドPBX(ひかりクラウドPBX)のネットワーク構成図

ひかりクラウドPBXは、内線通話機能やPBX機能をクラウド上のサーバーから提供するクラウド型ビジネスフォンサービスです。

その構成図は以下のようになります。

クラウドPBX(ひかりクラウドPBX)のネットワーク構成図
(出典:クラウドWatch|NTT東日本、内線通話機能をクラウド化する「ひかりクラウドPBX」)

このように、クラウドPBXは主装置(PBX)が不要。従来のインターネットと同じようにルーターを介してSIPフォンが利用できるのはもちろん、Wi-Fi経由でスマートフォンも活用できます。

スマートフォンはどこからでも社内との内線化が実現でき、インターネットが接続できる場所なら海外からでも内線通話が可能になるのです。

内線化が可能になると、外出先からでも会社の代表番号で発着信することも可能になります。

また、現在オフィスでビジネスフォンを利用しているときでも、「VoIP-GW(ゲートウェイ)」をレンタルして設置することで、クラウドPBXとの併用が可能になります。

VoIP-GW(ゲートウェイ)はサービス提供会社からレンタルでき、別途月額料金が必要になります。

そちらの詳しい説明は、『既存PBXは「VoIPゲートウェイ」設置でクラウドPBXが利用可能!(内部リンク)』をご覧ください。

さらに、構成図の上部に明記されている通り、全国の支店・支社などの拠点にクラウドPBXを採用することで、拠点間通話の内線化が実現できるので、通信コストの削減および業務効率化にも効果的です。

現在クラウドPBXサービスを提供している事業者は、イメージ的にほぼ同じネットワーク構成になります。

基本はインターネットを介して利用するサービスなので、従来のビジネスフォンとは仕組みがまったく違うことは認識しておきたいですね。

まとめ

今回はクラウドPBXの仕組みや構成についてご紹介しましたが、イメージできたでしょうか?

クラウドPBXはビジネスフォンとは異なり、インターネット経由でクラウド上に構築された主装置、PBXに接続して通話やデータ通信を行う電話システムです。主装置、PBXといった機器の設置が不要になるので、初期費用が大幅に削減できるのです。

また、スマートフォンや拠点間の内線化が実現できます。

これから、新たに事務所を開設する方や全国に拠点を構えている企業で、クラウドPBXを導入もしくは切り替えていけば、コスト削減や業務効率の向上が期待できるでしょう。

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