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クラウドPBXで固定電話番号をそのまま使う方法|LNPの条件とは

クラウドPBXで固定電話番号をそのまま使う方法|LNPの条件とは

「クラウドPBXへ変更すると、今使っている03や06などの固定電話番号も変わってしまうのでは?」と不安に感じる方もいるでしょう。

結論からいうと、クラウドPBXへ移行する場合でも、現在利用している固定電話番号をそのまま引き継げる場合があります。

さらに2025年1月からは、固定電話の「双方向番号ポータビリティ」が始まり、従来よりも番号を引き継げる範囲が広がりました。

ただし、すべての電話番号を、どのクラウドPBXへでも無条件で移行できるわけではありません。

番号の種類や現在契約している電話サービス、移行先のサービス、提供エリアなどによって引き継ぎ可否が異なります。

本記事では、クラウドPBXで固定電話番号をそのまま使うために知っておきたい番号ポータビリティ(LNP)の基本と、2025年から変わった制度、実際に番号を引き継ぐ際の主な条件を解説します。

この記事のもくじ

    くらうどんこの記事の監修者

    登 雄三

    くらうどんこの記事の監修者 登 雄三
    (のぼり ゆうぞう)

    保有資格:
    工事担任者(AI・DD総合種)
    /電気工事士

    2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国でビジネスフォン・複合機・防犯カメラなどの機器販売や、電話・電気・LAN工事、VPN構築を手掛ける。

    2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国でビジネスフォン・複合機・防犯カメラなどの機器販売や、電話・電気・LAN工事、VPN構築を手掛ける。

    クラウドPBXならOFFICE PHONE

    クラウドPBXでも固定電話番号をそのまま使える

    クラウドPBXは、従来オフィス内に設置していたPBX(主装置)の機能をクラウド上で利用する電話システムです。

    スマートフォンやパソコン、対応する固定電話機などをインターネット経由で接続して、内線や外線の発着信を行います。

    クラウドPBXへ切り替える場合でも、条件を満たせば、これまで会社で使用してきた03や06などの固定電話番号を継続して利用できます。

    そのため、「クラウドPBXに変更する=会社の電話番号も必ず変わる」というわけではありません。

    ただし、クラウドPBXそのものが電話番号を引き継ぐ仕組みではありません。

    現在の電話番号を維持できるかどうかは、番号ポータビリティの対象か、移行先の電話サービスがその番号を扱えるか、といった条件を確認する必要があります。

    クラウドPBXの仕組みについて詳しく知りたい方は、「【簡単図解】クラウドPBXとは?特徴・メリット・料金を徹底解説」もご覧ください。

    クラウドPBXで使われる主な電話番号

    法人向けの電話サービスでは、主に0AB-J番号、050番号、0120・0800番号などが使われています。

    種類 番号の例 本記事での扱い
    0AB-J番号 03、06、092など 地域ごとに市外局番が割り当てられている固定電話番号。本記事の中心テーマ
    050番号 050-xxxx-xxxx IP電話向けに割り当てられる番号。0AB-Jとは別の番号体系
    0120・0800番号 0120-xxx-xxxなど 通話料を着信側が負担する着信課金番号。0AB-Jとは別の制度で確認

     

    本記事で中心的に扱うのは、03・06などから始まる0AB-J番号の番号ポータビリティです。

    050番号や0120・0800番号は番号体系や移行条件が異なるため、後半で分けて解説します。

    番号ポータビリティ(LNP)とは

    番号ポータビリティとは、電話サービスの契約先を変更しても、一定の条件を満たせば同じ電話番号を継続して利用できる仕組みです。

    固定電話の番号ポータビリティは「LNP」と呼ばれることもあります。

    たとえば、現在使用している固定電話サービスから別の電話サービスへ変更する場合でも、番号ポータビリティが利用できれば、03や06などの会社番号を変更せずに移行できます。

    携帯電話では、通信会社を変更しても090・080・070番号をそのまま利用できるMNPがよく知られていますが、本記事で扱うのは固定電話番号のポータビリティです。

    なお、番号ポータビリティの対象であることと、実際に希望するクラウドPBXでその番号を利用できることは同じではありません。

    移行先のサービス内容や提供条件もあわせて確認する必要があります。

    固定電話番号を引き継ぐメリット

    現在使用している固定電話番号を維持できれば、電話番号変更に伴うさまざまな作業を減らせます。

    • Webサイト・名刺・パンフレットなどの電話番号を変更せずに済む
    • 顧客や取引先へ新しい電話番号を周知する負担を減らせる
    • 金融機関や各種Webサービスなどに登録している電話番号の変更手続きを減らせる

    特に長期間同じ電話番号を利用している企業では、多くの取引先やサービスに番号が登録されています。

    クラウドPBXへの移行時に番号を維持できれば、電話システムだけを変更し、対外的な連絡先はこれまでどおり運用しやすくなります。

    2025年1月に固定電話の双方向番号ポータビリティが開始

    固定電話の番号ポータビリティ制度は、2025年1月に大きく変わりました。

    2025年1月14日から固定電話サービス事業者間で「双方向番号ポータビリティ」の受付が始まり、従来よりも番号を維持したまま事業者を変更できる範囲が広がっています。

    以前は、電話番号をどの事業者から取得したかによって、番号ポータビリティの可否が大きく左右されるケースがありました。

    たとえば、NTT東日本・西日本が払い出した固定電話番号は番号ポータビリティの対象となる一方、他の固定電話事業者が新規に払い出した0AB-J番号や、ひかり電話の新規申込時に取得した専用番号帯は、他事業者への移行に制約がありました。

    双方向番号ポータビリティの開始によって、これらも対象範囲に加わっています。

    参照:NTT東日本「固定電話サービスの双方向番号ポータビリティ開始について」

    従来の番号ポータビリティとの違い

    主な違いを整理すると、次のとおりです。

    電話番号 2025年1月より前 2025年1月以降
    NTT東西が払い出した固定電話番号
    (ひかり電話専用番号帯を除く)
    番号ポータビリティの対象 引き続き対象
    他の固定電話事業者が新規払い出しした0AB-J番号 他事業者への移行に制約 対象範囲が拡大
    ひかり電話の新規申込時に取得した専用番号帯 他事業者への移行に制約 対象範囲が拡大

     

    この変更により、従来は他事業者へ移せなかった番号でも、現在は番号を維持して移行できる可能性があります。

    ただし、2025年以降はすべての固定電話番号を自由に移せるようになった、という意味ではありません。

    一部エリアや技術上の条件などによって番号ポータビリティを利用できない場合があります。

    参照:NTT西日本「固定電話の双方向番号ポータビリティ開始に伴う受付開始について」

    双方向番号ポータビリティの対象は0AB-J番号

    今回の双方向番号ポータビリティで中心となるのは、03や06などから始まる0AB-J番号です。

    0AB-J番号とは、地域ごとに市外局番が設定されている固定電話番号です。

    • 東京:03
    • 大阪:06
    • 福岡:092

    2025年1月の制度変更によって、NTT東西以外の固定電話サービス事業者が新規に払い出した0AB-J番号や、ひかり電話の新規申込時に取得した専用番号帯についても、番号ポータビリティの対象範囲が広がりました。

    そのため、古い情報で「NTT以外で取得した番号は引き継げない」「ひかり電話で新規取得した番号は引き継げない」とされていても、現在は条件が変わっている可能性があります。

    クラウドPBXへの移行を検討するときは、現在利用している番号について最新の対応状況を確認することが重要です。

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    クラウドPBXへ固定電話番号を引き継ぐ主な条件

    固定電話の双方向番号ポータビリティが始まったことで、番号を維持できる範囲は広がりました。

    しかし、番号ポータビリティの制度上の対象だからといって、希望するクラウドPBXへ必ずそのまま移行できるとは限りません。

    実際の引き継ぎでは、主に次の条件を確認する必要があります。

    • 電話番号が番号ポータビリティの対象であること
    • 移行先の電話サービスがその番号に対応していること
    • 提供エリアや移転条件を満たしていること
    • 現在の契約と切り替え手続きを適切に行うこと

    番号がポータビリティの対象であること

    まず確認する必要があるのは、現在利用している電話番号が番号ポータビリティの対象になっているかです。

    2025年1月から対象範囲は広がっていますが、すべての番号が無条件で移行できるわけではありません。

    現在の電話番号について、次のような点を確認します。

    • どの種類の番号か
    • どの電話サービスで利用しているか
    • どの事業者から払い出された番号か
    • 技術上・契約上の制限がないか

    特に長期間同じ番号を利用している場合、契約途中で電話サービスを変更していることもあり、利用者自身では番号の取得経緯が分からないケースもあります。

    その場合は、現在契約している電話サービス事業者や移行先事業者へ確認すると確実です。

    移行先の電話サービスがその番号に対応していること

    番号ポータビリティ制度の対象であっても、移行先のクラウドPBXや組み合わせる電話サービス側が、その番号の利用に対応している必要があります。

    ここで注意したいのが、「クラウド型だから固定電話番号を使えない」「光回線を使うクラウドPBXなら必ず番号を引き継げる」といった単純な分類では判断できない点です。

    クラウドPBXでは、サービスによって電話番号を収容する仕組みや、連携する電話サービス、対応エリアなどが異なります。

    そのため、確認するときは、現在使用している電話番号・現在契約している電話サービス・移行予定のクラウドPBX・移行先で利用する電話サービスをまとめて事業者へ伝え、番号を維持できるか確認することが重要です。

    「フルクラウド型だから不可」「機器を設置するタイプなら可」といったサービスの呼び方だけで判断しないようにしましょう。

    提供エリアや移転条件を満たしていること

    番号ポータビリティでは、電話サービスの変更だけでなく、オフィスの移転を伴うかどうかも重要です。

    0AB-J番号は地域と関係する電話番号であり、移転先によっては現在の番号を継続できない場合があります。

    双方向番号ポータビリティの開始によって、同一番号区画内の移転で同じ番号を利用できる範囲は広がりましたが、番号区画やサービス提供エリア、技術上の条件がなくなったわけではありません。

    そのため、電話サービスだけを変更するのか、オフィス移転も同時に行うのか、移転先が現在の番号を利用できる地域なのかを分けて確認する必要があります。

    同じ市外局番であることだけでは判断できず、同一番号区画やサービス提供エリア、技術条件の確認が必要です。

    参照:NTT東日本「固定電話の双方向番号ポータビリティ受付開始について」

    切り替え前の契約・解約手順を確認する

    電話番号を引き継ぐときは、現在の電話サービスの解約や休止、切替日の扱いを確認したうえで手続きを進めることが重要です。

    番号ポータビリティに伴う手続きは、現在利用しているサービスと移行先サービスによって異なります。

    そのため、現在のサービスを自己判断で解約するのではなく、移行元・移行先事業者が案内する手順とタイミングを確認して進めましょう。

    また、番号の移行に伴って、現在の電話サービスの解約、オプションサービスの終了、回線の休止・廃止、機器の返却などが必要になるケースもあります。

    必要な手続きは契約内容によって異なるため、申し込み前に切り替えの流れを確認しておくことが大切です。

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    050・0120・0800は0AB-J番号と扱いが異なる

    「電話番号をそのまま使えるか」を確認するときは、番号の種類にも注意が必要です。

    2025年1月から始まった固定電話の双方向番号ポータビリティは、03や06などの0AB-J番号を対象とする制度です。

    050番号や0120・0800番号については、同じ条件で判断することはできません。

    050番号

    050番号は、IP電話サービスなどで利用される番号です。

    03・06などの0AB-J番号とは異なる番号体系であり、本記事で解説している固定電話の双方向番号ポータビリティと同一の条件で扱うことはできません。

    050番号を現在利用していて、クラウドPBXへの移行後も同じ番号を使いたい場合は、現在の050サービスと移行先サービスの双方が番号の継続利用に対応しているか確認する必要があります。

    050番号だから必ず引き継げる、または必ず引き継げない、と一律に判断しないようにしましょう。

    0120・0800番号

    0120や0800は、電話を受ける側が通話料金を負担する「着信課金番号」です。

    これらの番号にも番号を継続利用する仕組みがありますが、03・06などの0AB-J番号に対する双方向番号ポータビリティとは別に考える必要があります。

    現在利用している0120・0800番号は、一定の条件を満たせば別の着信課金サービスへ移行後も継続できる場合があります。

    ただし、未利用番号や一部の対象外番号、移行先サービスの提供条件、利用中のオプションなどによっては引き継げないことがあります。

    そのため、「フリーダイヤルなら必ず同じ番号を引き継げる」とは限りません。

    0120・0800番号もあわせてクラウドPBXへ移行する場合は、固定電話番号とは別に対応可否を確認しましょう。

    参照:NTT西日本「フリーアクセス・ひかりワイド」

    まとめ

    クラウドPBXへ変更する場合でも、条件を満たせば現在利用している03・06などの固定電話番号をそのまま使うことができます。

    さらに2025年1月から固定電話の双方向番号ポータビリティが始まり、NTT東西以外の事業者が払い出した0AB-J番号や、ひかり電話の新規申込時に取得した専用番号帯についても、従来より移行できる範囲が広がりました。

    一方で、双方向番号ポータビリティの対象になったからといって、すべての番号をどのクラウドPBXへでも移行できるわけではありません。

    実際の引き継ぎ可否は、電話番号の種類、現在の電話サービス、移行先サービス、提供エリア、オフィス移転の有無、技術上・契約上の条件などによって異なります。

    また、050番号や0120・0800番号は、0AB-J番号とは異なる条件で確認する必要があります。

    現在の電話番号を維持したままクラウドPBXへ移行したい場合は、現在利用している電話番号と契約内容を確認したうえで、切り替え前に移行先事業者へ番号ポータビリティの可否を確認することが大切です。

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